アレルギー性鼻炎・花粉症

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アレルギー性鼻炎・花粉症について

アレルギー性鼻炎・花粉症について

アレルギー性鼻炎は、アレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)によって鼻粘膜に炎症が起こる疾患です。主に以下の2つに分類されます。

季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)

特定の季節に発症し、主に花粉がアレルゲンとなります。日本では、スギ、ヒノキが代表的ですが、地域によってシラカンバやオリーブなども原因となります。

通年性アレルギー性鼻炎

年間を通じて症状が現れ、主にハウスダスト、ダニ、ペットの毛や皮屑(フケ)、カビなどがアレルゲンとなります。

アレルギー性鼻炎・花粉症の主な症状

  • 透明でさらさらとした鼻水
  • 鼻づまり
  • 連続するくしゃみ
  • 目のかゆみや充血
  • 喉のかゆみ

など

アレルギー性鼻炎・花粉症を診断するために

問診・アンケート

症状の程度や頻度を詳しく聞き取り、重症度を評価します。鼻アレルギー診療ガイドラインに基づき、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの3大症状の頻度や程度から重症度を判定します。

鼻鏡・内視鏡検査

鼻腔内を直接観察し、鼻水の性状や鼻粘膜の炎症程度、鼻中隔の弯曲の有無などを確認します。

血液検査

特異的IgE抗体を測定し、アレルゲンを特定します。当クリニックでは、13項目の主要アレルゲンをチェックする「気道アレルギースクリーニングパネル」や、39項目のアレルゲンを調べる「Viewアレルギー39」などを用いて、詳細な検査を行います。

アレルギー性鼻炎・花粉症を治療するには

薬物療法

抗ヒスタミン薬

ヒスタミンの作用を抑制し、くしゃみや鼻水を軽減します。現在は副作用の少ない第二世代が主流です。

鼻噴霧ステロイド薬

鼻粘膜の炎症を直接抑制します。全身への影響が少なく、安全に使用できます。

抗ロイコトリエン薬

ロイコトリエンの作用を抑制し、鼻づまりを改善します。

経口ステロイド薬

症状の急激な悪化時に短期間使用することがあります。

生物学的製剤治療

重症例や従来の治療で効果が不十分な場合、抗IgE抗体オマリズマブ(商品名:ゾレア)の皮下注射による治療を検討します。

舌下免疫療法

アレルゲンエキスを含む薬剤を舌下で溶かして毎日服用し、体をアレルゲンに慣れさせる治療方法です。スギ花粉症とハウスダストアレルギーに対して行われます。

手術療法

薬物療法で効果が不十分な場合、特に鼻づまりが顕著な場合に検討します。

内視鏡下鼻中隔手術

鼻中隔弯曲症に対して行います。

粘膜下下鼻甲介骨切除術(内視鏡下鼻腔手術)

下鼻甲介の肥厚に対して行い、鼻腔の通気性を改善します。

経鼻腔翼突管神経切除術(後鼻神経切断術)

鼻水やくしゃみが多い症例に対して行い、症状の緩和をはかります。

日常生活での注意点

  • 花粉情報をチェックし、外出時はマスクや眼鏡を着用する
  • 帰宅時は衣服や髪の毛についた花粉を落とす
  • 室内の換気や掃除を定期的に行う
  • 加湿器を使用し、鼻粘膜の乾燥を防ぐ

など
アレルギー性鼻炎・花粉症の治療は、症状の程度やライフスタイルに合わせて個別に対応する必要があります。当クリニックでは、詳細な検査と問診を基に、患者様お一人おひとりに最適な治療計画を提案いたします。

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