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鼻・副鼻腔腫瘍(乳頭腫)について
鼻・副鼻腔腫瘍は、鼻腔や副鼻腔に発生する異常な組織増殖を指します。その中でも、内反性乳頭腫(インバーテッドパピローマ)は最も一般的な良性腫瘍の1つです。
内反性乳頭腫の特徴
- 良性腫瘍だが、悪性化の可能性がある
- 副鼻腔腫瘍の中で最も頻度が高い
- 一般的な鼻ポリープと誤診されやすい
など
内反性乳頭腫の症状
主な症状には以下のようなものがあります。
- 片側性の鼻閉
- 鼻出血
- 嗅覚障害
- 頭痛や顔面痛
など
内反性乳頭腫を診断するために
鼻腔内視鏡検査
腫瘍の位置や大きさ、性状を直接観察します。
CT検査
腫瘍の進展範囲や骨破壊の有無を評価します。
生検
腫瘍組織の一部を採取し、病理学的に診断します。
内反性乳頭腫を治療するには
手術療法
内反性乳頭腫の主な治療方法は外科的切除です。当クリニックでは、症例に応じて以下の対応を行います。
- 良性腫瘍で範囲が限局している場合:当クリニックで内視鏡下鼻内手術を行います
- 進展範囲が広い場合や悪性の可能性がある場合:大学病院などの専門機関へ紹介します
術後のフォローアップ
内反性乳頭腫は再発率が高く、また悪性化のリスクがあるため、定期的な経過観察が重要です。
- 術後の病理検査で悪性所見がないか確認
- 定期的な内視鏡検査による再発チェック
- 必要に応じてCT検査を実施
など
内反性乳頭腫の特徴と注意点
悪性化のリスク
約5~15%の確率で扁平上皮癌を合併する可能性があります。
誤診のリスク
鼻茸(ポリープ)と誤診されるケースがあります。
発生頻度
当クリニックでは、鼻の手術患者の約5%(20人に1人程度)で内反性乳頭腫を疑う所見が見られます。
早期発見・早期治療が重要
内反性乳頭腫は良性腫瘍ですが、放置すると悪性化のリスクがあるため、早期発見・早期治療が重要です。特に片側性の鼻ポリープと診断された場合は、内反性乳頭腫の可能性も考慮する必要があります。
当クリニックでは、詳細な検査と適切な治療方針の決定を行い、必要に応じて専門施設との連携も行っています。鼻の症状でお悩みの方、特に片側の鼻閉が続く方は、一度ご相談ください。
おぎのクリニック京都駅前の「鼻の治療」